猪俣大使より離任のご挨拶
早いもので,当地に着任して約3年半が経ち,今月下旬に帰国することになりました。
オランダ在勤中は,できる限り多くの地を訪問し,多くの人と知古になり,日本とオランダとの様々な分野での関係強化に資するべく努めてきたつもりですが,その間に頂いた皆様からのご理解とご協力,そして友情,とても有難く,感謝しております。
いざ,去るとなると,ああすれば良かった,もっと何か出来たのではないだろうかと思うこともある反面,出来ることはやれた,とのある種の達成感,充実感もあります。
王室と皇室の緊密なご関係を背景に,政治,経済,文化等あらゆる面で,まさに基本的価値観を共有し,4世紀以上にわたる友好・協力関係を有する両国の更なる関係強化に少しでも貢献出来ていたとしたら,とても嬉しく思います。
今年1月の安倍総理のオランダ訪問も含め,日蘭間では,様々な機会にハイレベル対話が行われており,具体的な協力案件も着実に進展しています。
オランダの友人からも色々教えてもらい,学ぶことも多かった3年半でしたが,両国にはまだまだ多岐にわたる分野で協力関係を強化する余地があることも実感しました。
在任中,日本人が被害に遭うような出来事も残念ながらありましたが,総じて大きな事故や事件が無かったことに安堵しています。オランダの治安は比較的安定していると感じていますが,まだ世界各所でテロを含む各犯罪が生じていることはご案内の通りで,各人が自身の安全確保に細心の注意を払うことの必要性を再認識しています。
9月中旬には,駐カンボジア大使であった堀之内秀久が後任として着任します。
私に頂いたご支援,ご協力を引き続き堀之内大使に頂ければ有難く思います。
皆様の友情に感謝して、、、、。
令和元年8月
駐オランダ特命全権大使
猪俣 弘司