秋山初代OPCW査察局長のハーグ賞受賞(2025年11月24日)

令和7年11月25日
 2025年11月24日、秋山一郎初代化学兵器禁止機関(OPCW)査察局長がOPCWハーグ賞を受賞されました。

 同氏は、第30回締約国会議(CSP30)において開催されたOPCWハーグ賞授賞式に参列し、OPCW事務局長及びハーグ市副市長より同賞を授与されました。

 OPCWハーグ賞は、化学兵器の廃絶に向けたOPCWの長年の取り組みが高く評価され2013年にノーベル平和賞を受賞したことを記念し、2014年にハーグ市と連携して創設され、化学兵器のない世界の実現に向けて、学術界・研究者・化学産業・国際および地域機関・市民社会など、多様な分野で顕著な貢献を行った個人や団体を表彰する賞です。

 秋山氏は、陸上自衛隊で化学防衛分野の要職を歴任し、化学兵器禁止条約(CWC)の草案作成に貢献されました。1997年には、OPCW初の査察局長に就任。OPCWの査察体制確立と検証システムの基礎構築に大きく貢献されました。現在も、遺棄化学兵器廃棄支援や軍縮、教育活動など、多岐にわたり活躍されています。この度の秋山氏の受賞は、化学兵器の廃絶と不拡散に向けた秋山氏の長年に亘るご貢献が国際的に高く評価されたものです。

 授賞式において秋山氏は、これまでの化学兵器分野におけるご自身の活動を振り返りながら、化学兵器なき世の中を目指すOPCWに貢献できたことへの喜びと、秋山氏の活動を支え続けた関係者への謝辞を述べるとともに、化学兵器のない世界の実現にむけ、今後のOPCWのさらなる発展を祈念する旨を述べられました。

 化学兵器のない世界を目指し、ライフワークとして献身的なご貢献を続けてこられた秋山氏の今回の受賞を心よりお祝い申し上げますとともに、その輝かしい功績に対し、深い敬意を表します。
 
20251124_opcw1
20251124_opcw2
20251124_opcw3