南大使着任挨拶

令和5年1月30日
堀之内大使の後任として2023年1月23日に着任した南博です。どうぞよろしくお願いいたします。

オランダは、言うまでもなく日本との間では400年以上にわたる交流関係があります。それを基礎としつつ、非常に親密な皇室王室関係、多くの国際的な課題に協力する両国政府間関係、活発なビジネス関係、スポーツや文化にかかわる交流などにより、近年では関係をさらに強固のものとしてきています。これまで日本との二国間関係の強化に努めてこられた皆様に敬意と感謝を表明いたします。日本との二国間関係を離れても、ハーグは国際司法裁判所(ICJ)、国際刑事裁判所(ICC)をホストする、いわば国際司法の都であるとともに、化学兵器の全面禁止や不拡散のための重要な活動を行っている化学兵器禁止機関(OPCW)が所在しており、オランダは国際社会において独特の地位を占めています。

私はこれまで、英国に2回、ジュネーブに1回と、西欧には3回勤務したことがあります。英国と非常に似た文化と気候を持つオランダには親しみを持っており、ここに勤務できることは私にとって非常にうれしいことです。また、国連関係に長らく携わってきた人間としても、国際司法裁判所、国際刑事裁判所などの国際司法の世界、化学兵器禁止機関という不拡散の世界を知ることは新たな経験でもあります。一方、在外に勤務する大使の重要な役割は、在留邦人の皆様の保護と安全の確保にあります。オランダに住まわれる、あるいはオランダに来られる皆様方が安全に生活して活動できるよう、大使館員ともども尽力してまいりたいと思います。

今後皆様からのご助言、ご叱声を頂きながら大使としての責務を果たしていきたいと思います。

南 博
駐オランダ大使