日蘭外交関係150周年・通商400周年に際してのごあいさつ(高村前外務大臣) |
2008年5月15日
我が国とオランダの関係は非常に古く、これは1600年に一隻のオランダ船が九州の大分に漂着した時に端を発します。その後、徳川家康がオランダに対して朱印状を発行し、長崎の出島でオランダとの貿易が開始されたのが1609年でしたので、来年はそれから400周年に当たります。オランダは我が国にとって最も古い交易関係を有する欧州諸国の一つです。 古くからオランダと言えば、チューリップと風車のある美しい国というイメージがありますが、今日のオランダと我が国との関係は実に多様であります。貿易や文化の関係は言うに及ばず、国際社会における協力においてもますます緊密になっています。例えば、イラクの復興支援において我が国の自衛隊が駐留したサマワでは、オランダ軍が同地域において協力してくれたことは、我々の記憶に新しいところです。 こうしたオランダとの関係を再発見し、我が国とオランダとの将来にわたる協力関係を考えていく機会として、私たちはオランダ政府・外務省と協力して「日本・オランダ年」をスタートさせました。これは、2008年、2009年の2年にわたり、日本やオランダにおいて両国の交流を発展させる様々な行事を開催し、これに両国の市民の皆さんが広く参加頂くことで、今後の協力を更に密にしていこうというものです。日本における各種行事については、駐日オランダ王国大使館、オランダにおける行事については在オランダ日本国大使館が中心となって準備をしてまいります。 外務大臣 高村正彦 |