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日本オランダ年2008-2009によせて(フェルハーヘン外務大臣)


2008年5月21日

 

 2008年から2009年にかけて、日本とオランダは歴史の節目となるふたつの出来事があります。2008年は日本とオランダの外交関係樹立150周年にあたり、そして2009年は二国間の通商関係が400周年を迎えるのです。徳川家康がオランダに公式な通商許可を与えたのが1609年でした。

 しかし、私たち両国の歴史はさらに時代を遡ることができます。1600年に大分県の沖合にリーフデ号が漂着した事件は、日本ではどこの学校でも歴史の授業で紹介されます。日本にとってオランダが200年以上ものあいだ、唯一の「西洋への窓」であったこともよく知られています。しかし、皆さんは18世紀末から19世紀にかけて20年近く続いたナポレオン戦争の時代に、世界で唯一、オランダの国旗が翻っていた場所が出島であることくをご存じでしたか?

 日本もオランダも、過去の栄光の上にあぐらをかくという過ちは犯しませんでした。それどころか、私たちはすでに築かれた関係にたえず手を加え、時代に見合った新しい関係を維持してきました。両国の歴史に残る戦争という暗黒の章を忘れることなく、現在に根ざし、未来に視点を据えた友好関係を育てることに、私たちは全力を注いでいます。

 2008-2009年の祝賀行事は、日本とオランダとの関係に広い意味での利益がもたらされることを目指して開催されます。日本とオランダは通商にとどまることなく、きわめて多くのことを提供し合うことができます。科学、技術、経済、外交、文化、そしてスポーツの各分野で国際交流を通じてさまざまな恩恵を互いに受けることができます! 2008-2009年の祝賀行事にはここに挙げたすべての要素が含まれます。私たちはこれらの行事が両国で関心を呼び、多くの皆さんが参加されることを心から願っています。日本の皆さんも、オランダの皆さんも、私たちといっしょに楽しく祝おうではありませんか! 私自身も「日本オランダ年」の期間中に日本を訪れ、このまたとない祭典に参加しようと思っています。

 外務大臣 マキシム・フェルハーヘン

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